大劇場公演は、あと3日になってしまった。
私にとっては、今日が、マイ楽。
ああ、なんだか、何とも言えない気持ちです。
「エドワード8世」は、先に観た友人たちから聞いていたとおり、
やや起伏に乏しく、地味めの作品だったけど、十分に楽しめた。
ゆったりとした気持ちで、きりやんのプリンスチャーミングぶりを、愛おしく味わえる穏やかな作品でした。
このエドワード8世、去年見た、映画「英国王のスピーチ」では、ものすごくいい加減で無責任な遊び人だったけど、今回きりやんデイヴィッドは、型にはまるのを嫌ってはいても、非常にまじめで、英国王としての使命感や理想をちゃんと持った、まともな人に見える。
現実にはどっちだったかはともかく、ハンサムな遊び人の王子様は、タカラヅカ的にはうってつけの魅力的なキャラだし、その王子様が人妻との恋を貫くために、王位を弟に譲るというのは、お伽噺としては面白い。
でも、現実には、放りだしたんだよね、王位をというよりも、義務を。
後悔はしてるけど、もう一回同じ状況に立ったとしても、やっぱり王位よりもウォリスを取ると言ったデイヴィッド。なんかそこは負け惜しみみたいに聞こえるのよね。
王冠より愛を取ったというのは、言いわけで、結局、王位の現実から逃げた・・・ってことなのかなって。
でも、きりやんがやると、誠実に見えるから不思議です(笑)。
きりやんの持ち味で、一番好きなところは、誠実さ。丁寧な役づくりは、文字通り職人芸の域。
ほかの誰にも真似のできない独特の空気感だと思う。
思い出すのは、「マジシャンの憂鬱」のボルディジャール殿下や、「パリの空よりも高く」のエッフェルさん、「大阪侍」の又七さん、そういえば、「長い春の果てに」のお医者さんも。
みんな誠実な愛すべき人柄で、大好きだった。
真面目に努力して、ちゃんと結果を出す誠実な人。
宝塚スターとしての、きりやんも、それを貫いたよね。
膠原病という、大病を乗り越えて、頂点に立ったきりやん。
しっかりと、組をまとめて、質の高い舞台を見せてくれるきりやん。
立派だわ。
まりもちゃんは、カッコ良かった。
可憐だとか、無垢だとか、そういう形容詞はなくても、
大人の女のカッコ良さは素敵です。
びしっと背筋を伸ばして、ぶりぶりしない潔さ。男前だわ。
星時代から、まりもちゃんは好きだったけど、
コンビが決まったときは、正直きりやんと合うのだろうかと、心配する気持ちもあった。
でも、スカピン観て、心配はふっとんだ。
きりやんの包容力と芸の大きさに、まりもちゃんはちょうど良かったんです。
きりやんの魅力実力は、相手の娘役が強いぐらいのほうが、いきいきと際立つんですね。
素敵なコンビを観ることができて、劇団に感謝だわ。
ウォリスは、王子様に媚びない、気が強くてはっきりものをいう、大人の女。
きりまりコンビにぴったりの、甘いだけじゃない大人の恋の物語でした。
ショー「MistyStation」は、
今の月組らしい、きりやんを中心としたまとまりのいい、小気味のいいショー。
きりやんはじめ、まさみり、若手、歌える人が多くて耳触りがとてもいいのね。
極めつけは、一樹さんの、歌うヴィーナス!!
あの、チャーチルと、同じ人とは思えない、歌声でした(笑)。
一緒に歌ってた若手男役さんは、誰だろう?
こちらも驚くほ艶やかな、美しい声でした。
斎藤氏お得意の、可愛い動物ちゃんたち、今回は、オームちゃんズ。
そのオームちゃんたちと、もりえちゃんが歌う「風」とか、まりもちゃんが最後に歌う「グッバイマイラブ」とか、懐かしい昭和の温もりが、歌い手の柔らかい退団オーラと相まって、なんともいえず、いい味わいでした。もちろん、きりやんのマイウエイも、ダイナミックなデュエットダンスも素晴らしかった。
一色さんは、お芝居でも、ショーでも、大活躍。
沢希理寿さんのカゲソロもあるし、エトワールは、彩星さん。
退団者は結構見せ場があります。
個人的には、もりえちゃんの姿に、なんだか泣けてくるのよね。
淋しい限りです。
一方で、立場の決まった、まさおくん、みりおくん、ちゃびちゃんは、それぞれに成長が感じられ、
気がつけば、ショーでは、若手は、としちゃん、ゆりやくん、ゆうきくん、ちなつちゃん、たまきちくんが、主要どころとして、入れ替わり立ち替わり、ばんばん出てくる。銀橋も渡る。
見慣れたメンバーが卒業していき、次の時代が始まろうとしているのね。
これが、タカラヅカ。風の流れの、変わるとき。
それを実感しながら、きりやん、まりもちゃん、そして退団者のみなさんには、心から、感無量の拍手でした。
長い間、楽しませてくれて、ありがとう
残りの日々、たくさんたくさん、輝いてくれますように
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